玩具メーカーが子供に与えるもの |
2010/02/01 カテゴリー/木製おもちゃの特徴
「無印良品」言わずと知れた「シンプル イズ ベスト」な無印。
この無印の木のおもちゃも実はすごく考えられているのです。
その理由。まずブナの木で作られています。ブナは日本の湿気の多い環境にも強い素材です。
これらの商品は消費者の意見が反映されています。
具体的に言うと消費者である母親に「ママモニター」として参加してもらうことにより、所有している木のおもちゃとその評価についての意識調査をしました。
その結果としては「ガラガラ」に満足していないというもので、その結果を元に商品の開発がされたのです。
直接消費者の声を聞くことにより商品が生まれ、デザインを考える上で分かれ道になる部分を消費者に判断をゆだねる。
その流れのもとで安全性を考慮したポリウレタン系塗装をほどこした商品が発表されました。
このポリウレタン系塗装とは、体内で吸収されないものです。体内で吸収・消化されないので、おもちゃを子供が噛んでもそのまま対外に排出されるため安全なものです。
あとは「オークヴィレッジ」社(岐阜県高山市)の「寄せ木の積み木」というものです。
この積み木はナラ・トチ・ヒノキ・カエデ・ホオなど、何種類もの木、無垢材から構成されていて、さらにその木の区別がつくように木材の名前がそれぞれに焼印が押されています。
これはネフ社の「ホルスコレクション」と少し似ていますね。
このコンセプトはオイルや塗料を使用しないことで、木本来の木目・香りを感じられるようにということでの提供になっています。
希少価値の高い木、家具などに使用できなくなった小さい木をおもちゃとして有効利用しようということからこの商品の開発は始まりました。
ドイツの「セレクタ」社。
こちらの代表作「アンビリーナ」ですが、この商品はとにかく色が派手というか、カラフルです。
今まで私は「木のおもちゃはなるべく色なしの白木を」と提案してきましたがこれは違います。
色があったらいいこと、それは「子供の興味を惹く」こと、これは否めません。
しかし、このセレクタ社の色彩は、毒性のない水溶性の塗料を使用しています。そしてさらには蜜蝋(ビーワックス)でコーティングしています
このように、玩具メーカーが子供に与えるものだからこそ真剣に取り組んでほしいものですね。